顧客を感動させるには、まず研究所の環境の改善から。 [北関東アルミニウム工業]
北関東アルミ㈱の再生に乗り込んできたDr.Super-G。(以下Dr.S)
現在、彼は、勝手に技術研究所の所長に就任。
研究所の環境を大きく改善する必要があると思った。
従来の灰色の作業着、灰色の机と椅子。
管理職が窓側にすわり、年功序列順に並ぶ机。
肘掛つきの椅子は、管理職だけのものという前近代的な発想。
寒風入り込むトイレ。
手元を照らす照明もなく、部屋の蛍光灯だけの室内。
打ち合わせを行う部屋はただの椅子と机とホワイトボード。
植物もない無機質な環境。
こんな環境が研究者の自由な発想を妨げ、仕事をただのノルマ解消としか考えず、顧客を感動させる提案が出てこない原因とDr.Sは考えた。
「朱に交われば赤くなる」っていうだろ!
こんなねずみ色のどんよりした環境で顧客を感動させる提案が出るわけ無いだろ!
色だよ、色。
色気がねえーんだ、この研究所は。
そこで、Dr.Sは、デザイン・ファームで有名なIDEOに社員を派遣して研究所の環境について勉強させた。
「こんな環境、実現できるわけ無いだろう! 遊び空間じゃないんだぞ!仕事場なんだぞ!」という人、いますよね。
さびしいですね、そういう人。
そういう人に限って、遊びが無くて、仕事で自分が感動したことなんか無いんでしょうね。
「金がかかる」といって、取り合わない管理職のおじさんもいますよね。
でも、まず、お金かけなくても、できることからはじめれば、「何が問題であるか」がよく分かるのにね。
参考文献
発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
- 作者: トム・ケリー, Tom Kelley, ジョナサン・リットマン, Jonathan Littman
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/07/25
- メディア: 単行本
同感です。
環境はとても大事ですよね。
私の職場のお偉い方々にも、この記事を読んでいただきたいですね。
by 水無月 (2006-01-11 21:10)
水無月様
みんな、そうなんですね。
by 早稲田大学鋳物研究所スキー部長 (2006-01-12 15:39)
今みたNHK HiVision再放送「新日曜美術館」で古九谷の
「吉田屋」さんの話をやっておったのですが、その職場規則が
ユニークでした!(主催の吉田屋伝右衛門さんはエライ人
だったのですねー。あいや、この番組をみるまで知りませんでしたが)
「夕方4時をすぎたら酒をのんでいい」というのがあったそうです。:-)
by Kimball (2006-01-14 11:00)
Kimball様
ホントですか!!!!!
新日曜美術館みてたのに、それは見逃しました。
by 早稲田大学鋳物研究所スキー部長 (2006-01-16 19:08)