8.12 あの日から、時は流れ・・・ [日常の戯言]
37年前の夕方のこと。
私は、未だに覚えています。
17時ごろ、西日が差すワセダの鋳研を出て、
横浜駅前のヨドバシカメラのTVでその一報を聞きました。
JAL123便の墜落事故。
520名の乗客乗員が亡くなりました。
当時は、携帯、スマホ、インターネットも無い時代。
そして、今。
スマホ、パソコン、ネット、AIのデジタル時代。
飛行中の航空機の位置情報がリアルタイムで分かる時代。
中国軍による台湾周辺での軍事演習のおかげで、
羽田発バンコク行きNH847が台湾周辺を回避するため、
大きく迂回してることが手元のスマホで知る時代。
このような送られてくる大量のデータの中で、
運航関係者は、
自らの五感で安全運航に努めているだろうか?
安全は、マニュアル遂行だけで達成はできない。
マニュアルには載らない現場のノウハウが必要不可欠。
パイロットは、天候を感じているか?
これから操縦する機体をその目で見ているか?
フライトデッキの後部に乗客がいることを感じているか?
整備士は、五感を働かせて飛行機を整備しているか?
飛行機の色、匂い、音、手触り・・・
客室乗務員は、乗客や機内の異常を意識しているか?
運航管理者は、毎日、空を見ているか?
モニターのデータだけでなく、現場の状況を把握しているか?
その便の各種データの背景をみているか?
安全運航、定時運航という品質は、
「設備・機械」、「技術」、「人」で構成されています。
特に、「人」。
最後は人とは言うけれど、
なかなか実体験できない。
その気にならない限り体験できない。
現在、JAL社員の2%しか御巣鷹山の事故を体験していないそうです。
今日も明日も安全運航で!
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