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TEDプレゼンは、こころに届くか? [プレゼン]

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朝日新聞 天声人語から・・・

スピーチをするときは原稿をつくり、極力覚えてから会に臨む。作家の故丸谷才一さんの流儀だった。失言を防ぐためでもあるが、なにより集った人々とともに「一夕(いっせき)の歓(かん)を盡(つく)す」ことを大切にしたのだ▼スピーチを文学にしたと評された。その作品を収録した『合本(がっぽん) 挨拶(あいさつ)はたいへんだ』に、「十四番目に」という小品がある。ある文学賞を受けて謝辞を述べるのだが、丸谷さんの前に13人も話す。聴衆はへとへとだろうからと、うんと短くした。文庫版で6行。これも原稿をつくった▼人前で話すということに関心が集まっている。五輪招致の時のプレゼンは今も話題だ。自己表現の力が試される時代である。季刊誌「考える人」の最新号は「人を動かすスピーチ」の特集。ネット全盛の時代だからこそ血の通った言葉が求められている。そんな着眼という▼チャーチル、ケネディの歴史的演説からスーパーの社長の朝礼まで題材は幅広い。日本の「生ぬるいスピーチ文化」を特集は憂う。往々、長くて退屈なあいさつがまかり通る。「とりわけ政治の言葉をもっと磨いてほしい」と河野通和(みちかず)編集長▼確かに名演説というものを久しく聴かない。公式の場では官僚の作文を棒読みする。内輪の会合では気が緩み放言する。外交史家の細谷雄一さんが特集の中で鋭く指摘している。失言の多い政治家とは知性の足りない人なのだ、と▼丸谷さんは常に精魂込めてスピーチをした。作家の知性には及びもつかないが、その姿勢は学びたい。

NHKのスーパープレゼンテーションでもやっているTED。

みなさん、大変うまく話していますが、

あなたの心を動かしますか・・・

うまく話すことばかりに、気を取られることなかれ。


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