1979年、
米国大統領ジミー・カーターが伊豆で行ったタウンミーティング。
私は、そのTV中継を見ていました。
地元の少女が英語で質問を始めたとき、
カーター大統領は、通訳のイヤホンを外しました。
私は、この瞬間を今でもはっきり憶えています。
この瞬間にコミュニケーションの原点をみました。
心。
彼女は、英語で大統領に伝えたい。
彼女は、コミュニケーションの壁を乗り越えようと努力している。
大統領は、イヤホンを外し、彼女の言葉を受け止めた。
通訳の英語ではなく、彼女の心を受け止めた。
彼女の英語はネイティブスピーカーのそれには遠く及ばない。
でも、そのとき、少女と大統領は心が通じたはずです。
海外ビジネスで英語が必要だと言うけれど、
その前に「心の準備」をお忘れなく。
所詮、英語は私たちにとっては外国語。
相手にとっても、英語が外国語の場合が多い時代です。
アジア諸国の人々と仕事するとき、
英語を使いますが、
お互いの英語力を補うのは、
心です。
そのためにも、
いわゆる宴会って大切です。
おいしいものを食べると、
言葉なく、
みんな幸せになれるから。